【氏名】
土屋 俊幸
【所属】
東京農工大学大学院農学研究院 教授
【関連リンク】
http://www.nacsj.or.jp/akaya/index.html
【プロフィール】
専門は林政学です。と言っても林業はあまり勉強せず、山村・農山村における観光開発に対する地域社会の対応の時系列的分析、グリーンツーリズムなどの住民主体の観光の評価など、住民あるいは地域社会の視点から観光レクリエーションを捉えようとしてきました。その流れから、観光開発に対する自然保護運動にも興味を持ち、さらに知床や白神の運動を調べているうちに、森林管理、自然資源管理、自然環境管理などの管理における住民・市民・NGOの役割の分析に至り、アメリカ、NZなどで住民主体の自然資源管理の仕組み調べもしています。最近は、自然公園、特に地域制自然公園の管理に興味を持ち、イギリスを中心とするヨーロッパや日本でその実態を調べています。このように、これまで私はどちらかというと、地域からの視点を重視しながらも、地域からは距離をおいて第三者的に見るというスタンスで来ました。それが大きく変わったのは、日本自然保護協会・林野庁関東森林管理局・地域住民で構成する赤谷プロジェクト地域協議会の三者が協働で1万haの国有林の森林管理を生物多様性の復元と地域づくりの進展を目標として行う「赤谷プロジェクト」に関わるようになってからです。赤谷への関わりは7年目に入っていますが、特に地域づくりWGとして、地域の皆さんと生物多様性を活かしたエコツーリズムのあり方を考える活動、地域の声をプロジェクトの基本構想や国有林の管理経営計画への反映させる試みなどに取組んでいます。まだ、深く関わっていると言えるほどではありませんが、栃木県佐野市秋山地区(獣害防除)、長野県飯田市(グリーンツーリズムを中心とした農村振興)、長野県大鹿村(集落振興)などでも、地域とのお付き合いを始めました。