【氏名】
酒井 暁子
【所属】
横浜国立大学大学院環境情報研究院 教授/日本MAB計画委員会 副委員長・事務局担当
【関連リンク】
【プロフィール】
ユネスコが「人間と生物圏(MAB)」計画において世界展開している、生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)の指定と利用を通じた、自然環境 保全と地域社 会の持続可能発展の両立を図る取組みに、日本MAB計画委員会のメンバーとして参加しています。この活動の一環として、日本各地に出向き、地 域滞在型の研 究者、行政官、NGOの一般市民の方々と対話することが最近増えています。その際、まず私に求められるのは、MABという制度へのその地域の 適合性を説明することです。それを一般論として解説するのは難しくないのですが、それらの方々が本当に知りたいのは、その地域の実情に即して、さまざまな 選択肢の中で なぜMABが良いのか、MABを地域社会に取り入れる方法とはどのようなものか、なのです。それは予め答えを準備できるものではないので、対 話を通じて、 地域の実情を踏まえながら一緒に考えることになります。その際、私がそれまでに他の地域で得た経験や知見が役に立つのですが、現状では、すで にMABに関 心を持つ地域としか接点が無いこと、MAB以外の制度について現場での捉え方や貢献の程度などについて具体的な知見をあまり持っていないこと が、私のコ ミュニケーション力を制限していると考えています。それが今回、地域環境学ネットワークに参加させていただきたいと思った大きな動機です。 様々な事を学ば せていただきたく存じます。同時に、ネットワークを通じて、MAB計画やこれに関連した活動をご紹介させていただければと存じます。なお、本 来の専門分野 は植物生態学で、樹木の分布パターンや、それと種の性質との関係などを私の研究室の主要課題にしていますが、講義では「環境保全論」「環境を めぐる諸問 題」など環境にまつわる科目も担当しています。国連「ミレニアム生態系アセスメント」の翻訳本執筆者の一人でもあります。皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。